Crypto-Hidaのお話

クリプトHidaが音楽や趣味のことなどを更新します。

FERNANDES TE-95ht 初期型の話

今回は僕の持っている布袋モデルについての紹介をします。

 

このギターは、僕が高校2年生になる手前に、某フリマサイトで購入したものです。値段は10万円ぐらいでした。当時の新品の価格とさほど変わらないですね。

 

(プロモデルと呼ばれるものは当時の価格でさえ24万...今は100万を超えることもザラにあるので、学生の僕にはとても買えません!)

 

 

では詳細を見ていきましょう。

 

ヘッド

トラスロッドカバー:大(前のオーナーさんが変えた後がありました) 、ペグ:GOTOH製

 

※前のオーナーさんがトラストッドカバーを変えたということは、このネックは元々別の中期〜後期モデルのネックだったということです。

つまり、元のネックではありません。

何かトラブルがあったからでしょうか?

 

ネック

ネック:メイプル、 指板、ローズウッド  前のオーナーさんが黒く塗ったのかな?

黒光りする指板がとてもかっこいい個体です!

これのネックは指板で見ると当たりでしょう。

 

 

ボディとネックは16F結合

シリアル L0•••••

バインディングの黄ばみが渋いです。ここまでバインディングが変色している個体は他に見たことがありません!

そして、ボディのバインディングの黄ばみ具合とネックのバインディングの黄ばみ具合が全然違うのでやっぱり後から変えたことは明らかでしょう。

 

 

ボディ

アルダー製、プリントライン *プリントラインではありますが、若干後期モデルのラインとは違うところがあります。

赤の印が異なるところ

 

 

ピックアップ 白文字F.G.I. かなり高音域が広がります。

 

ラインの黄ばみがかなりあります。

(裏のキャビティ蓋は艶あり)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで、TE-95ht年代別スペックおさらい

 

 

〜1988年

個体ごとに違う手書きライン

16F結合

大きいトラスロッドカバー

アルダーボディ

白文字F.G.H.

指板400R

 

 

1989年

後期モデルと違うプリントライン

16F結合

大きいトラスロッドカバー

アルダーボディ

白文字F.G.H.

指板400R

 

Or

 

プリントライン

17F結合

小さいトラスロッドカバー

アルダーボディ

白文字F.G.H.

指板400R

 

 

1990年〜1993年

プリントライン

17F結合

小さい刻印ありトラスロッドカバー

アルダーボディ

白文字F.G.H.

指板400R

 

 

1994年〜

プリントライン

17F結合

小さい刻印ありトラスロッドカバー

バスウッドボディ

金文字F.G.H.

指板350R

 

 

+2000年代からはTE-115htが生産されます。

 

 

そして、指板400Rのものはネックが薄く、16F結合のものはボディ裏のキャビティ蓋が短い。という特徴があります。

 

このスペックだと1989年製かな?と思います。

 

 

 

 

ですが、

 

 

 

ここで不思議に思うことが。

 

 

 

 

ブリッジ小さくね?

 

『1224 THE ORIGINAL』より ブリッジの右側のネジは角にあります。

ネットで色々調べてみたら、どうやらごく一部のもので僕のと同じ、小さいブリッジが使われているらしいです。そして、僕が見た限りではほとんど1989年あたりに作られたものでした(1989年製でもブリッジが小さくないものもありました)。

 

1989年はボディの大きさが変わるタイミングでもあるので、もしかしたらFERNANDESが当時色々と模索していたのかもしれませんね。

 

FERNANDESが制作を外注していたことも原因の一つかもしれません。

 

 

 

あとで交換しようかな?

 

 

あと、パンサー450さんのブログにあった昔のGIGS(雑誌)(1992年)によると、TE95-htのブリッジの駒が一つ10.8mmとなっていますが、僕のはどう測っても10.5mmなんですよね...(プロモデルは10.5mmだそうです)

 

僕のは1989年製だから...

年代によって違うんでしょうか?

 

 

ちなみに、

FERNANDES TEJ DELUXE 2S(現行モデル)は10.5mm

Zodiac Works TC-HOTEI は10.8mm

 

 

 

 

Zodiac Worksの布袋モデル用のブリッジは布袋さん本人のと同じはずだから...

 

あれ?

 

FERNANDESのプロモデルってスペック布袋さんのと同じになるように作ってあるんじゃなかったの?

 

 

 

謎は深まるばかりです。

 

 

 

 

 

まあ細い方が弾きやすいからいいか...

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

セッティングは、BOOWY時代の布袋さんのセッティングを再現すべく、弦10-46、弦高は高めにしているのでかなり弾きづらいです。

布袋さんはよくこんなセッティングで踊りながら弾けるなあと思いました。ストラップもあんな長いのに...

 

というわけで、僕の布袋モデルの紹介でした。いつかプロモデルも欲しいなあ。

クリプトHida

 

追記:下の記事では布袋モデル全般についてもっと深掘りしているのでぜひご覧ください

crypt-hida.hatenablog.com

 

 

 

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2024年追記

大規模なリペアを行いました。

 

具体的には、

 

・フレット・ナット交換

・ペグをロック式に交換

・ネックプレートをFreedomのブラス製3mmのものに交換

・ストラップピンをシャーラーのS-Locks(Security Lockの後継機種)に交換

※確認したところ、不具合が多いという意見もありましたので、心配な方は旧モデルの方がいいかもしれません。

・ピックアップをEMG-SAに交換&電装系回路をソルダーレス(はんだ付けなし)のものに交換

・ブリッジをGOTOHのブラスサドルのものに交換

 

と言った感じです。

リペア後

 

音の分離感がかなり良くなりましたよ!